HOMEコラムAI検索の時代に、AIから正しく紹介される会社のホームページとは。中小企業が押さえたい5つの条件

AI検索の時代に、AIから正しく紹介される会社のホームページとは。中小企業が押さえたい5つの条件

吹き出しと虫眼鏡とネットワークの抽象イメージ。AI検索で会社が紹介されることを表す

「AIに会社のことを聞いたら、古い住所が出てきた」「うちの会社は出てこなかった」。そんな声を、最近よく聞くようになりました。
検索結果の一番上にAIの要約が出る、対話型のAIに「大阪で製造業のホームページを作れる会社は」と聞く。人々が情報や会社を探す手順が変わり始めています。

この記事では、AI検索の時代に「AIから正しく紹介される」ために、中小企業のホームページで押さえておきたい5つの条件をまとめました。結論から言うと、AIに正しく説明してもらうために必要なことは、人に正しく伝わるサイトを作ることと同じです。順を追って説明していきましょう。

AI検索で何が変わったか

これまでのインターネット上での検索というものは、GoogleやYahooなどの検索エンジンに対してキーワードを入力し、そうすることでキーワードが該当するページの一覧が出力され、気になったページを人々がリンクを開いて読む、という流れでした。それが現在、Google検索のAIによる概要(AI Overviews)やAIモードなどでは、複数の関連情報をもとに回答が生成されるようになり、参考となるWebページへのリンクが表示されることがあります。ただし、質問の内容やAI機能の種類によって、参照される情報源やリンクの出し方は異なり、表示されること自体が保証されているわけではありません。

会社名で聞かれたとき、AIは何をもとに答えているのでしょうか。多くの場合、公式サイト、Googleビジネスプロフィール、SNS、口コミサイトや業界ポータルなど、Web上にある情報です。つまり、AIが説明する「あなたの会社」は、Web上の情報の写し鏡に近いものです。情報が古ければ古いまま、曖昧なら曖昧なまま説明されることがあります。

ひとつ、先にお伝えしておきたいことがあります。公式サイトやGoogleビジネスプロフィールを直しても、各AIの回答に反映されるまでには時間がかかる場合があります。また、AIの回答内容を完全にコントロールすることはできません。できるのは、参照される情報を正確で具体的な状態に保つことです。

Googleは、AIによる検索機能について「特別な対策は不要で、これまで通り、人の役に立つ内容と技術的な基本を整えることが最善」という趣旨の案内を公開しています(記事末の参考リンク参照)。この記事の5つの条件も、その延長線上にあります。

条件1:会社の基本情報が正確で、どこを見ても同じ

社名の表記、住所、電話番号、営業時間、事業内容。これらが、ホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNS・名刺やチラシで食い違っていないでしょうか。

AIは複数の情報源を突き合わせて答えを作ります。「株式会社」の有無や、旧住所が残っているページがあると、どれが正しいか判断できず、古い情報のほうが採用されることもあります。

点検のしかた

  • 社名・住所・電話番号を、ホームページの会社概要とGoogleビジネスプロフィールで見比べる。表記(全角・半角、ビル名の有無)まで揃える
  • 移転や電話番号の変更があった会社は、Web上の古い掲載(ポータルサイト、取引先のリンク集)を検索して洗い出す
  • 会社概要には、事業内容を「業種名」で書く(例:「金属部品の切削加工」「建設業、主に外構工事」)。「お客様の想いをカタチに」だけでは、AIは何の会社か説明できません

制作会社に頼める範囲では、会社情報を検索エンジンに機械的に伝える「構造化データ」(会社名・住所・電話・営業時間などを決まった形式で記述したもの)をサイトに入れてもらうと、会社情報の意味を検索エンジンへ明確に伝えやすくなります。ただし、検索結果やAIの回答に表示されることを保証するものではありません。Googleは、AI検索専用の構造化データや特別なファイルは不要で、構造化データの内容と画面に表示されている情報を一致させることが大切だと説明しています。

条件2:「何ができる会社か」が具体的に書かれている

AIは、サイトに書かれていないことは説明できません。サービスページに「Webに関するあらゆるご相談に対応」とだけ書いてあれば、AIも「Webに関する相談に対応する会社」としか言えません。

具体的とは、次のような要素が書かれていることです。

  • 何を:サービスや製品の名前と内容(例:ホームページ制作、リニューアル、公開後の運用)
  • 誰に:対象となる業種や規模(例:中小企業、製造業、店舗)
  • どこで:対応地域(例:大阪市平野区を中心に大阪市南部、奈良県)
  • どこまで:対応できる範囲と、できないこと

「できないこと」を書くのは勇気がいりますが、AIにも人にも、誤解のない紹介につながります。

点検のしかた:自社のサービスページを読んで、「何を・誰に・どこで・どこまで」の4つが、初めて読む人にも分かる言葉で書かれているかを確認します。社内でしか通じない略語や製品コードだけになっていないかも見てください。

条件3:よくある質問に、質問の形で答えている

AI検索は、人の質問に答える形で動きます。サイト側も「質問と答え」の形で情報を整理しておくと、読者が必要な情報を探しやすくなり、検索システムにも内容を明確に伝えやすくなります。

たとえば「対応地域は」「費用の目安は」「納期は」「小さな案件でも頼めるか」「土日の対応は」。お客様から実際に聞かれた質問を、そのままの言葉で並べ、短く答えます。費用のように答えにくいものは、「規模と内容で異なるため、無料相談で目安をお伝えします」のように、答え方そのものを書けば十分です。

点検のしかた:問い合わせや打ち合わせで、この1年に3回以上聞かれた質問を書き出す。それがサイトに載っていなければ、FAQページか各サービスページに追加します。

条件4:実績や事例に「事実」がある

「実績多数」「多くのお客様にご満足いただいています」は、AIや読者にとって、具体性の乏しい表現です。説明の材料になるのは、事実が書かれた文です。

  • 業種と地域(例:大阪市内の製造業)
  • 何に困っていて、何をしたか(例:古いサイトのスマートフォン対応と、製品ページの整理)
  • 対応した範囲(例:設計・デザイン・実装・公開後の更新)

数字は、事実として示せるものだけを書きます。「問い合わせが3倍」のような成果は、根拠を示せない限り書かないほうが、長い目で見て信用を守れます。掲載するお客様には、事前に許可を取ることも忘れずに。

点検のしかた:実績ページの各項目に、業種・地域・課題・対応内容の4つが書かれているかを確認します。写真だけの実績は、説明文を1〜2行足すだけで変わります。

条件5:更新されていて、技術的に読める状態になっている

AIも検索エンジンも、サイトを機械的に読みます。読めなければ、どれだけ良い内容でも紹介されません。

  • 更新:お知らせが数年前で止まっていると、現在も営業しているのか、読者が判断しにくくなります。年に数回でも、事実の更新(実績の追加、営業時間の変更)を続けます
  • SSL化:「保護されていない通信」と出るサイトは、安全性と利用者からの信頼を損ねるため、早めの対応が必要です。直し方はSSL化の手順の記事にまとめています
  • スマートフォン対応:多くの人がスマートフォンで見ます。文字が小さい、横にはみ出す、といった状態は、利用者の読みやすさやページ体験に影響します
  • クロール・インデックスの設定:制作会社が確認する範囲ですが、検索エンジンに「読まないでください」という設定(noindexなど)が誤って残っているケースが実際にあります。公開後に一度は確認してもらってください

点検のしかた:スマートフォンで自社サイトを開き、アドレスが「https://」で始まっているか、文字が読める大きさか、お知らせの最新日付がいつかを見ます。それだけで、この条件の大半が分かります。

やらなくてよいこと

AI検索が話題になると、「AI向けの新しい対策」をうたう情報も増えます。次のようなものは、やらなくて構いません。

  • キーワードを不自然に詰め込む、隠し文字を入れる。以前から検索エンジンに嫌われる手法で、AIにも効きません
  • AIで大量に生成した、中身の薄い記事を増やす。似た文章が増えるほど、自社の事実が書かれたページの価値が相対的に上がります
  • 「これを置けばAIに出る」とされる新しいファイルや裏技を、仕組みを理解しないまま入れる。効果が確認できないものに時間を使うより、上の5つの条件を整えるほうが確実です

自社サイトの点検チェックリスト

上の5つの条件を、10項目にまとめました。3つ以上「いいえ」があれば、見直しを検討する目安です。

  1. 社名・住所・電話番号など主要な会社情報が正確で、ホームページとGoogleビジネスプロフィールでおおむね統一されている
  2. 会社概要に、事業内容が業種名で書かれている
  3. サービスページに「何を・誰に・どこで・どこまで」が書かれている
  4. 対応できないことも書かれている
  5. よくある質問(5問以上)が、質問の形で載っている
  6. 実績に、業種・地域・課題・対応内容が書かれている
  7. 根拠のない数字や「多数」「満足」だけの表現がない
  8. お知らせや実績が、この1年以内に更新されている
  9. アドレスが「https://」で始まり、警告が出ない
  10. スマートフォンで文字が読める大きさで表示される

まとめ

  • AIが説明する会社の姿は、Web上の情報の写し鏡。古い情報、曖昧な説明は、そのまま紹介される
  • 押さえるのは5つ:基本情報の一貫性、サービスの具体的な説明、質問の形のFAQ、事実のある実績、更新と技術面の基本
  • AI向けの裏技は不要。人に正しく伝わるサイトが、AIにも正しく伝わる

自社サイトがどう見えているか気になる方は、お問い合わせフォーム公式LINEからURLを送ってください。上の10項目の観点で確認し、優先して直す箇所をお伝えします。これからホームページを作る、または作り直す方は、サービスの内容もあわせてご覧ください。

参考にした公式情報

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